仏壇・仏具の伝統工芸品 17品目
仏壇と仏具は、木地・塗り・蒔絵・金具・彫刻など多くの職人の技を一つに集めた総合工芸です。同じ金仏壇でも産地ごとに個性がはっきりしていて、長岡は三ツ屋根の宮殿、三河は低い台とうねり長押、山形は木目を透かす塗り、白根は分解できる平桝組み、広島は牡蠣殻の胡粉下地、川辺は箪笥のような外観のガマ壇、金沢は金箔と蒔絵の華やかさ、京都は総本山の本堂の再現、といった具合です。近年は住まいに合わせた小型の仏壇や、おりんや香炉などの仏具単品も選ばれています。
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山形仏壇やまがたぶつだん
ケヤキやセンの木目板を張り、木目を透かして塗る「木目出し」の金仏壇。肘木桝組みの宮殿と沈金の金具。
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三条仏壇さんじょうぶつだん
「仏都三条」の別院造営に集まった職人が源流。寺院宮殿を手本にした正統な宮殿造りと、金属の町ならではの錺金具。
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長岡仏壇ながおかぶつだん
唐破風と千鳥破風を重ねた「三ツ屋根」の宮殿が目印。台と本体が分かれ、塗り替えて再生できる金仏壇。
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新潟・白根仏壇にいがた・しろねぶつだん
宮殿を「平桝組み」で分解できるように作る堅牢な金仏壇。魚子文様を打ち出した金具と本漆の塗り。
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金沢仏壇かなざわぶつだん
金沢箔をふんだんに使い、加賀藩御細工所の流れをくむ本金研出蒔絵で飾る、加賀百万石の金仏壇。
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七尾仏壇ななおぶつだん
本体はすべてほぞ組み、塗りは錆仕立て、金具はすべて手打ち。能登の港町・塗師町で作られる堅牢な仏壇。
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飯山仏壇いいやまぶつだん
松・杉・朴の本組み木地、曲線を描く「弓長押」、艶出し押しの金箔。雪国の寺の町で作られる浄土真宗系の金仏壇。
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尾張仏具おわりぶつぐ
木製漆塗りの仏具の大産地。木魚と丸金台は日本で尾張地区だけが作っている。
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名古屋仏壇なごやぶつだん
宗派ごとの様式を作り分け、高い台の中に仏具一式を収納できる合理的な造り。江戸初期から専門店があった尾張の仏壇。
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三河仏壇みかわぶつだん
毎日のおつとめがしやすい低い台と「うねり長押」。矢作川の材と猿投山の漆で始まった三河の金仏壇。
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彦根仏壇ひこねぶつだん
武具師が転じて始めた「工部七職」の分業。大型でも小型でも窮屈に見せない造りと、道具を収める一体型の台。
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京仏具きょうぶつぐ
十一世紀の七条仏所に始まる千年の仏具づくり。木製・金属製・木彫仏・仏画軸あわせて千五百種を超える一品生産。
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京仏壇きょうぶつだん
百を超える総本山の本堂の様子を忠実に小型化した「京もの」。宗派ごとの様式を正確に再現する格調の仏壇。
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大阪仏壇おおさかぶつだん
四天王寺の造営に招かれた百済の工人にさかのぼる。高蒔絵で段金具のように見せる意匠と、柱や彫刻の優美な彩色。
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広島仏壇ひろしまぶつだん
広島名産の牡蠣殻を砕いた胡粉下地と、「立て塗」の上塗り。安芸門徒の信仰と七匠の技が支える金仏壇。
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八女福島仏壇やめふくしまぶつだん
指物大工が夢に見た荘厳な仏閣から始まった九州の仏壇の源流。八十余の工程をほぼ手作業で仕上げる総金箔の金仏壇。
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川辺仏壇かわなべぶつだん
隠れ念仏の記憶を宿す「ガマ壇」。箪笥のような外観の扉を開くと金色の仏壇が現れる、薩摩ならではの様式。