結婚祝いには「二つで一組」になるものや、「長く使える」ものが選ばれます。伝統工芸品にはその両方を満たす品が多く、産地や文様の意味を添えて贈れるのも魅力です。ここでは価格帯別に、贈りやすい12品を選びました。
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定番のペアグラスと酒器
江戸切子のペアグラスは結婚祝いの定番です。矢来(魔除け)や菊(長寿)など文様に意味があり、二万円前後からペアセットが揃います。大阪浪華錫器のぐい呑みや東京銀器のぐい呑みは、酒好きの二人に喜ばれます。備前焼のビアマグや萩焼の湯呑みのペアも、育てる器として長く使えます。
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江戸切子えどきりこ
色被せガラスに矢来、菊、麻の葉を刻む。光を受けて輝く、東京を代表する贈り物。
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大阪浪華錫器おおさかなにわすずき
酒の雑味を抜き、水を腐らせないという錫。ちろりやぐい呑み、茶壺の産地。
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備前焼びぜんやき
釉薬をかけず、窯の中の炎と灰が景色を作る焼き締めの王者。
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萩焼はぎやき
「一楽二萩三唐津」。貫入に茶がしみて育つ「萩の七化け」が魅力の茶陶。
夫婦箸・夫婦椀
若狭塗の夫婦箸は名入れができ、五千円前後から選べます。川連漆器や越前漆器の夫婦椀は朱と黒で対になり、一万円前後から。輪島塗の汁椀は二万円前後からと高めですが、一生ものとして贈るなら最も確実な選択です。
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若狭塗わかさぬり
貝殻や卵殻を漆に埋めて研ぎ出す、海底の模様。若狭塗箸は国内の塗箸の八割。
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川連漆器かわつらしっき
八百年の歴史をもつ、手頃で丈夫な日用漆器の産地。花塗りの椀が定番。
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輪島塗わじまぬり
地の粉を使った堅牢な下地と沈金・蒔絵。百を超える工程で作る、日本を代表する高級漆器。
縁起の良い置物と飾り
大内塗の大内人形は、仲睦まじい夫婦の姿を模した縁起物で、五千円前後から。天童将棋駒の「王将」の飾り駒や、京扇子の飾り扇(末広がり)も祝いの意味をもちます。三州鬼瓦工芸品の小さな鬼面は、新居の魔除けとして贈られます。
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大内塗おおうちぬり
大内菱と秋草の蒔絵、そして丸顔の「大内人形」。西の京・山口の朱の漆器。
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京扇子きょうせんす
扇骨と扇面を分業で仕上げる、京の扇子。夏扇、舞扇、茶扇、飾り扇まで。
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三州鬼瓦工芸品さんしゅうおにがわらこうげいひん
屋根を守る鬼瓦の技で作る、いぶし銀の置物や表札。鬼師の技が暮らしの品に。
引き出物・内祝いに
数をまとめて用意する引き出物や内祝いには、波佐見焼や有田焼の小皿セット、東京本染注染のてぬぐい、樺細工の小さな茶筒などが向きます。産地の説明を添えたカードを付けると、受け取る側にも品物の背景が伝わります。
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伊万里・有田焼いまり・ありたやき
日本磁器発祥の地。染付、柿右衛門、鍋島、金襴手と四百年の様式が今も生きる。
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樺細工かばざいく
山桜の樹皮を貼る、世界でも珍しい工芸。茶筒は湿気を防ぎ、使うほど艶が増す。
贈り物は、品物の背景を一言添えるだけで印象が変わります。各品目のページには産地と文様の意味を書いていますので、メッセージカードの参考にしてください。