伝統的工芸品の器は、もともと日常の食卓のために作られてきたものです。電子レンジや食洗機に対応する磁器、洗って拭くだけの漆器、ご飯がおいしくなる木の器。ここでは「毎日使う」視点で産地を選びました。
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扱いやすい磁器
波佐見焼と美濃焼は日常食器の大産地で、手頃で丈夫、電子レンジや食洗機に対応する品が豊富です。砥部焼は厚手で割れにくく、有田焼は白磁の美しさで料理が映えます。
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波佐見焼はさみやき
「くらわんか碗」から現代のモダン食器まで。手頃で丈夫な日常磁器の産地。
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美濃焼みのやき
志野・織部・黄瀬戸から日常食器まで。国内の食器の半分以上を作る最大の産地。
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砥部焼とべやき
厚手で丈夫な白磁に、藍の呉須で唐草や太陽を描く日常の器。
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伊万里・有田焼いまり・ありたやき
日本磁器発祥の地。染付、柿右衛門、鍋島、金襴手と四百年の様式が今も生きる。
温かみのある陶器
小石原焼の飛び鉋、益子焼の厚手の器、丹波立杭焼の徳利と皿は民藝の流れをくみ、食卓に温かみを添えます。壺屋焼のやちむんは沖縄らしい絵付けで、和洋どちらの料理にも合います。陶器は使い始めに水に浸ける「目止め」をすると長持ちします。
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小石原焼こいしわらやき
飛び鉋、刷毛目、櫛目。ろくろの回転で生まれるリズミカルな模様の民陶。
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益子焼ましこやき
濱田庄司と民藝運動が育てた、ぽってりと厚手の温かな日用の器。
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丹波立杭焼たんばたちくいやき
左回転の蹴ろくろと登窯で焼く、素朴で力強い六古窯の民陶。
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壺屋焼つぼややき
琉球王府が窯を集めた壺屋に始まる、南国らしいおおらかな「やちむん」。
手入れの簡単な漆器
漆器は特別な手入れが必要と思われがちですが、中性洗剤で洗ってやわらかい布で拭くだけで十分です。川連漆器や紀州漆器は手頃で丈夫、浄法寺塗は国産漆の椀が使うほど艶を増します。汁椀と箸から揃えるのがおすすめです。
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川連漆器かわつらしっき
八百年の歴史をもつ、手頃で丈夫な日用漆器の産地。花塗りの椀が定番。
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紀州漆器きしゅうしっき
会津・山中と並ぶ三大産地。黒江の町で作る、手頃で丈夫な日用漆器と根来塗。
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浄法寺塗じょうぼうじぬり
国産漆の最大産地で作る、無地の朱・黒・溜の潔い漆器。使うほど艶が増す。
ご飯がおいしくなる木の器
大館曲げわっぱの弁当箱とおひつ、秋田杉桶樽の寿司桶は、杉の吸湿性でご飯の水分を調え、冷めてもおいしく食べられます。南木曽ろくろ細工や庄川挽物木地の無垢の椀や盆は、木目を楽しみながら毎日使えます。
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大館曲げわっぱおおだてまげわっぱ
秋田杉を薄く曲げて桜皮で綴じる弁当箱。ご飯がおいしくなる木の器の代表格。
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秋田杉桶樽あきたすぎおけたる
秋田杉の柾目を竹のたがで締める桶と樽。おひつ、寿司桶、湯桶、酒樽まで。
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南木曽ろくろ細工なぎそろくろざいく
トチやケヤキの木目を生かして挽く、木曽の木地師の椀と盆。
器は使ってこそ良さが分かります。まずは汁椀一つ、皿一枚から、産地の器を食卓に加えてみてください。