奈良県の温泉

十津川温泉郷の泉質と効能・日帰り入浴

とつかわおんせんごう 奈良県吉野郡十津川村

十津川温泉郷は、奈良県最南端の十津川村にある湯泉地・十津川・上湯の三つの温泉の総称です。どこも湯量が豊富で、2004年には全国で初めて村をあげて「源泉かけ流し宣言」を行いました。深い渓谷に囲まれた山里で、加水も循環もしない湯に浸かれます。

泉質の分類硫黄泉炭酸水素塩泉塩化物泉
泉質名の例湯泉地温泉は単純硫黄温泉、十津川温泉はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、上湯温泉はナトリウム-炭酸水素塩泉と、三つの温泉で泉質が異なります。
源泉温度約60〜85℃(温泉・源泉により異なる)
pHpH7.5前後(十津川温泉・庵の湯の源泉)
お湯の色無色透明。湯泉地温泉はほのかに硫黄のにおいがある
特徴湯めぐり日帰り入浴渓谷
所在地奈良県吉野郡十津川村

十津川温泉郷の歴史

三つの温泉はそれぞれ古い言い伝えを持っています。湯泉地温泉には1581年に織田信長の重臣・佐久間信盛が訪れたと伝わり、十津川温泉は元禄年間に炭焼き職人が見つけた湯、上湯温泉は享保年間に里人が見つけた湯とされます。湯泉地温泉は1985年に国民保養温泉地に指定されました。2004年には、村内の温泉施設が循環や加水をせずに源泉をそのまま使う「源泉かけ流し宣言」を全国で初めて行い、湯の質を守る温泉郷として知られるようになりました。

お湯の特徴と入り方

湯泉地温泉は単純硫黄温泉で、かすかな硫黄の香りがあるやわらかな湯です。十津川温泉はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、つるりとした肌ざわりと、上がったあとも体がぽかぽかする温まりが特徴とされます。上湯温泉はナトリウム-炭酸水素塩泉です。いずれも源泉温度が高く、かけ流しのため浴槽が熱めのこともあるので、かけ湯で体を慣らしてから入りましょう。神経痛や筋肉痛、疲労回復などによいといわれます。

日帰り入浴と湯めぐり

湯泉地温泉には共同浴場の「滝の湯」と「泉湯」があり、どちらも内湯と露天風呂を備えています。十津川温泉には公衆浴場「庵の湯」のほか、温泉保養館「星の湯」があり、旅行者も気軽に立ち寄れます。三つの温泉は国道168号沿いと上湯川沿いに点在しているので、車なら泉質の違う湯をはしごするのも楽しみ方の一つです。上湯温泉は一軒宿の「神湯荘」があり、川沿いの静かな環境で湯に浸かれます。

周辺の見どころと名物

村内には、生活用の吊り橋として知られる「谷瀬の吊り橋」があり、高い橋の上から川の流れを見下ろせます。人の力で川を渡る「野猿」も昔の暮らしを伝える名物です。十津川温泉は二津野ダム湖のほとりに宿が並び、V字に切れ込んだ渓谷の景色が広がります。山に囲まれた村には静かな宿が点在し、渓谷の景色を眺めながら温泉と山の幸を味わう滞在が楽しめます。

十津川温泉郷の効能(泉質別の適応症)

環境省の基準では、温泉の効能は「適応症」として泉質ごとに定められています。十津川温泉郷の主な泉質にあてはまる適応症は次のとおりです(入浴した場合)。効き方には個人差があり、病気を治すものではありません。

硫黄泉
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型は末梢循環障害も)
炭酸水素塩泉
きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
塩化物泉
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症

このほか、すべての療養泉に共通する「一般的適応症」(冷え性、疲労回復、健康増進など)があります。適応症は泉質の基準を満たす「療養泉」についてのものです。宿や源泉ごとの泉質は、浴場に掲示されている温泉分析書で確かめてください。病気の治療中の方は、医師に相談してから入浴しましょう。詳しくは適応症(効能)の見方と温泉の正しい入り方をご覧ください。

十津川温泉郷へのアクセス

電車の場合は近鉄大和八木駅から奈良交通バスの新宮行きに乗り、約4時間で十津川村役場前や十津川温泉に着きます。車は京奈和自動車道の五條ICから国道168号を南へ約65kmです。

十津川温泉郷のおすすめの季節

渓谷の木々が色づく秋は、吊り橋や川沿いの景色とあわせて楽しめます。新緑の春から初夏もおすすめで、夏は川遊びの後に温泉で体を休める過ごし方もできます。

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十津川温泉郷は誰の吉方位?

どこいく?の吉方位診断では、気学(九星)にもとづいて、生まれ年ごとに旅するとよい方角と時期を調べられます。東京から見ると十津川温泉郷は南西の方角です。本命星ごとに、東京から南西が吉方位になる時期は次のとおりです(2026年10月8日時点の暦で計算。◎吉方位・○ややよし)。

本命星次に吉方位になる時期
一白水星◎ 2026年10月8日〜11月7日
◎ 2027年6月6日〜7月7日
二黒土星◎ 2026年10月8日〜11月7日
◎ 2027年4月5日〜5月6日
三碧木星○ 2026年12月7日〜1月5日
四緑木星○ 2027年3月6日〜4月5日
○ 2027年4月5日〜5月6日
五黄土星◎ 2026年10月8日〜11月7日
◎ 2027年4月5日〜5月6日
六白金星○ 2029年5月5日〜6月5日
○ 2029年6月5日〜7月7日
七赤金星◎ 2027年7月7日〜8月8日
八白土星◎ 2026年10月8日〜11月7日
◎ 2027年4月5日〜5月6日
九紫火星○ 2026年12月7日〜1月5日
○ 2027年9月8日〜10月8日

主要都市から見た方位:東京から南西(約413km)、大阪から南東(約88km)、名古屋から南西(約171km)、福岡から東(約496km)、札幌から南西(約1125km)、仙台から南西(約664km)

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十津川温泉郷のよくある質問

十津川温泉郷の「源泉かけ流し宣言」とは何ですか?
2004年に十津川村が全国で初めて行った宣言で、村内の温泉施設は湯を循環させたり水で薄めたりせず、湧いた源泉をそのまま浴槽に注いでいます。
三つの温泉で泉質は違いますか?
違います。湯泉地温泉は単純硫黄温泉、十津川温泉はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、上湯温泉はナトリウム-炭酸水素塩泉です。入り比べると肌ざわりの違いがわかります。
日帰りで入れる施設はありますか?
湯泉地温泉の「滝の湯」「泉湯」、十津川温泉の「庵の湯」「星の湯」などで日帰り入浴ができます。休館日や受付時間は事前に各施設で確認してください。

十津川温泉郷から近い温泉

奈良県のお土産は全国おみやげ図鑑、伝統工芸品は全国伝統工芸品マップでも紹介しています。

参考にした資料

泉質・源泉温度などは、温泉地を代表する源泉の公開情報をもとにした目安です(2026年10月確認)。宿や源泉ごとに異なる場合があります。最新の情報は各施設の温泉分析書や公式サイトでご確認ください。