泉質から温泉を探す — 10種類の泉質と特徴

温泉の「泉質」は、お湯に溶けている成分によって決まります。環境省は、療養泉の泉質を10種類に分けて掲示するよう定めています。泉質ごとに、お湯の色やにおい、肌ざわり、適応症(効能)が変わります。

泉質特徴掲載数
単純温泉温泉水1kgに溶けている成分が1,000mg未満で、源泉の温度が25℃以上の温泉です。47
塩化物泉塩化物イオン(塩分)を主な成分とする温泉です。55
炭酸水素塩泉炭酸水素イオンを主な成分とする温泉です。21
硫酸塩泉硫酸イオンを主な成分とする温泉です。28
二酸化炭素泉炭酸ガス(二酸化炭素)が溶けている温泉です。3
含鉄泉鉄分を多く含む温泉です。6
酸性泉水素イオンを多く含む、酸性の強い温泉です。13
含よう素泉よう素を含む温泉です。0
硫黄泉硫黄を含む温泉です。32
放射能泉ラドンなどの放射性物質をごく微量に含む温泉で、「ラジウム泉」「ラドン泉」とも呼ばれます。4

ひとつの源泉が複数の分類にあてはまることもあります(例:「含硫黄-ナトリウム-塩化物泉」は硫黄泉と塩化物泉)。

泉質ごとの適応症(効能)

泉質泉質別適応症(浴用)
単純温泉自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
塩化物泉きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
炭酸水素塩泉きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
硫酸塩泉きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
二酸化炭素泉きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
含鉄泉—(一般的適応症のみ)
酸性泉アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症
含よう素泉—(一般的適応症のみ)
硫黄泉アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型は末梢循環障害も)
放射能泉高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

出典:環境省「療養泉の泉質別適応症」(平成26年改訂)。すべての療養泉に共通する「一般的適応症」もあります。適応症の見方